【ビジネスの裏側】「なぜ社長はやめない」シャープで人心離れ加速…「成長戦略がない」社員の不安はふくらむばかり
結果を出さず社員はリストラするが経営陣は退陣しない・・
汚職・賄賂・・・2022年のW杯のカタールでは、夏に50度になるため暑過ぎて出来ない、なんて話も出てきています。
2020年の東京オリンピックではやれ競技場の屋根が間に合わない
マクドナルドのトップになったサラ・カサノバは不祥事の会見でもろくに謝罪もせず一向に経営が改善しない・・・
など、ここ最近不祥事の話題が多く、その多くが明らかに組織のトップのせいで起きたという不祥事が多いです。
組織の責任者だから表に名前が出ているだけ、というより、トップの人間の判断や不正によって組織全体をダメにしてしまうというパターンです。なぜ組織のトップは腐敗してしまうのでしょうか。
盛者必衰の理をあらわす、というのはあまりに有名なことばですが、たしかにこれまでうまくいっていた巨大な組織でも、あるトップの腐敗により一気にダメになってしまうケースは多いです。
盛者、という状態そのものが必衰を引き起こすトリガーになるのでしょうか。
ピーターの法則
組織構成員の社会学的な法則です。
人は組織の中で、最も力を発揮出来ないところまでは昇進する。
昇進すると役割というのは変わっていきますが、発揮出来るうちは上がっていくわけです。そして力が発揮出来ない階層にいくとそこから昇進出来ない。
つまり、組織は時間が経つと、それぞれが最も力を発揮出来ないポジションに収束し、無能な集団が出来上がる。そして組織は衰退していく。ということです。
確かに論理的にはそうです。なので組織は新しい社員や中途採用などで人材を確保したり次の世代を教育していくわけですが、一度衰退しだすと、人材も集まらず組織が固定してさらなる衰退をもたらす・・というように、負のスパイラルに入ってしまいます。
組織というのはうまくいっている内は未来のことにむけた長期的な取り組みというのはおざなりになってしまうのか、こういう組織は今でも多いと思います。まさに盛者必衰パターンですね。
トップにいくほど注意してくれる人がいなくなる
これもよく言われることですね。上に行けばいくほど、当然下の人間の割合が多くなっていきますし、組織というのはピラミッド構成ゆえ、上の層ほど人の厚みがない。人が少ない。もちろん人柄などにもよるでしょうが、意見や、おかしいことをおかしい、と言ってくれる人がまわりにいなくなっていきます。
そうなると、まちがった方向へ突き進んでしまうということも多々あります。結果、組織全体が沈んでしまう。これは意見を言わない下の人間が悪いか、そうされない人柄のトップが悪いのか。経営者が現場へ行って、見て、聞いてということをするのが大事というのもそういうところがあるからでしょう。報告だけでは情報が一方通行になってしまいますからね。
トップの器が足りない
組織のトップは、巨大な権力・権限・お金を動かす力があります。それを目の前にして、うまく使いこなしていける人というのはどれだけいるのでしょうか。やはりトップはトップなりの難しさがあるわけです。孤独なものですし、自立・自制の精神がないととても務まりません。それだけの巨大なものを動かしたり、決断したりするのは相当のエネルギーと人としての器が必要です。
日本は今、経営層の人材が非常に不足していると言われています。経営者は確かに育てるのも容易ではありません。こればかりは個人の資質に関する部分なのでそれぞれのパターンがあると言えそうですが、やはりトップが向いている人というのは一定の資質や考え方のパターンがあると思います。
これはそう簡単に対処出来る問題ではありませんが、人というのはやはり組織の基本ですね。
どうでしたか?あなたの所属する組織はどうでしょうか。
人の振り見て我が振り直せとありますが、不正や腐敗も決して遠い世界の話ではないということを肝に銘じて日々過ごしたいものです。
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